祖母から母へ。そして娘へ。

祖母から母が譲り受けた素敵な色のコート。 母は余り気に入ってなく、着る事が無かったそうです。 今度はそれを娘(孫娘)が譲り受け身体に合わせてお直し。 短い袖丈を裏はぎして目一杯出し。 裾が後ろに下がって前身の裾が拝んで見えるのを 肩から調整して裾が床に対して平行になるようにしました。 これでコートをエレガントに着る事が出来ます。

コートの肩に付いている肩章のクローンを作る⁈

トレンチコートの肩についている肩章です。 片方紛失してしまいました。 でも大丈夫! ボタンホールほどいて裏表を分離してどちらも表に使い、裏に似た生地を使って二つに作り直しました。 ボタンホールも入れ直しです。 これでまたコートが着られます。

Fenice ClosetとN氏とヴィンテージデニム

私がN様の事を記憶するようになったのはいつからだろう。 思い出せないけれどかなり昔な気がします。 初めて意識したのは私が検品担当の時で私は良いと思ったデニムのリペアもN様は好きではなかったようでやり直し。 そんなことが何度か続いて、N様には申し訳ないけれど最初は少し憎たらしかった思い出です。 今度は私が職人としてからなのですけど、検品時の事を覚えていたから、N様のお直しが来るととっても緊張。 例に漏れず私も何度か“やり直し”をもらって、、、 だから私のデニムリペアの技術はN様があってたからこそだと思っています。 最初はびくびくしていたけれど、担当のフィッターからN様が喜んでくださった事や、目をキラキラと輝かせてヴィンテージデニムについて語っているという事を聞くと、本当にヴィンテージデニムが好きなことが伝わってきて、直接お会いする事はないけれど今では親近感が沸いています。 まだまだ私も修行の身ですが、これからもN様にご満足いただけるように精進しようと思います。 そんなN様の収集したコレクションを放出するイベント『ドリームマーケット』を10/8(土)9(日)開催いたします。 古着収集歴38年、現地で古着の神様Larry氏より”Japanese Larry”のニックネームを授かった氏のコレクションを大放出! 大事に集めた物だから価値のわかる貴方に引き継いで欲しい。 王道ビンテージから、珍品のアイテムまで、復刻やレプリカ一切なし! 偽物フェイク品や入手先不明瞭なものはありません。 長年アメリカのディーラーさんや古着屋さんから購入し、こつこつ集めた逸品ばかり。 古き良きアメリカを彷彿させるオールドアメリカンをテーマに出品いたします。 状況によっては当日整理券をお配りし店内をゆっくりとご覧いただける様、人数制限させて頂く場合がございます。 珍しい逸品揃いなのでミュージアム感覚でご来場ください。 2日間共に入場無料、12時から18時迄開催 YOUTUBEにてご本人から出品物のご紹介をしています。 https://www.youtube.com/channel/UCvIRp_qh5dpg9dmasXM4Icw  

デニム破れても諦めないでください。リペアで蘇ります。

デニムパンツは永く着用していると色落ちが楽しめてどんどん自分のものになっていくほかの洋服にはない魅力があります。 しかし色落ちが進み着用状況によっては生地が薄くなって破れてしまいますね。 せっかく育てたのにもったいないです。 でも諦めないでください。 裏に薄い接着心を当ててミシンで穴をふさぐお直しがあります。 綺麗になるべく目立たせないように作業するのは大変な作業なのです。 糸色の調合やステッチの密度など職人の腕の見せ所です。

ドレスシャツを着倒す。

8年選手のブルックスブラザーズ ブラックフリースのピンタックドレスシャツ。 さすがに袖口や襟が擦り切れてきました。 サイズが合わず着ていないシャツの襟とカフスを移植して1軍に昇格させました。 どちらの素材も厚地のオックスフォード地でしたので違和感無しです。 襟型もBDからラウンドに代わって新しいシャツを手に入れたみたいな気分です。

30年前のブリティッシュスタイルスーツを今の気分にブラッシュアップ。

30年前に仕立てたスーツ。 当時流行のブリティッシュスタイル。 肩パットの入った張り出した肩回りジャケット 腿から裾までノンテーパードのパンツ 今の気分に合わせブラッシュアップしました。 お直し内容は ジャケットは肩幅詰め、パット取り、肩傾斜詰め、身幅詰め 袖幅詰め パンツはウエスト詰め、タック調整、渡から裾までテーパードライン、裾丈詰め

スーツのパンツがダメになっても上着はジャケットとして着用出来ます。

夏物スーツ上着ってほとんど着ないで手に持っていて室内に入ったときに羽織る程度ですよね。 だからパンツに比べて痛まないですよね。 パンツが痛んでダメになって上着だけきれいな状態のスーツはお持ちではないですか? そんな上着を単品ジャケットとして蘇らせました。 パンツからとった生地でパッチポケットを作ってよりカジュアルに仕上げました。 写真は冬物ですが冬物もお勧めいたします。

90’sのジャケットを今のオーバーサイズ感で着る。

90’sのGIVENCHYのジャケットはお母さまからのおさがり。 当時パワーショルダーと呼ばれていた肩の張り具合が一周回ってモードに帰ってきています。 とはいえ、このままでは古臭く見えてしまうので肩回りを調整しました。